• テキストサイズ

そして今日も生きていく【R18】

第12章 味方か敵か


樹輝side

ヒカルは颯太の手当てをしていた。
颯太は昂との手合わせで体がボロボロだ。

「アイツ、水の能力者なのになんでこんなに傷付けれんだよ……意味わかんねぇ……」

颯太はヒカルと話しながら治療を受けている。

確かに水って液体だからそんなに傷は着かないはず。
いったいどうやって?


すると、俺の隣にいた昂が前に出て颯太の所へ向かった。

「それはね、スピードだよ。水の噴射や動きを速めることで切れ傷くらい付く。簡単に。」

「どれくらいの速さなんだ?」

「そうだな……」

昂は顎に手を当て何かを考える様子だった。
けど、すぐに「あっ!」と思い出し、人差し指をピンッと上に向け出した。

「この前、新幹線と競争したら余裕で勝ったよ?と言っても俺の生み出す水はそんなに遠くまでは届かないけどね!」

新幹線!?
颯太も同じ反応だ。

「は?!なにそれ!」

「能力は少しした工夫でかなり変わるから。だから颯太も色々試してみるべきじゃないかな?」

「た、例えば?」

「うーん……今まで攻めしかしてきてないだろ?だから、たまには防御とか?」

「防御?でもどうやって……」

昂はニヤっと笑って

「俺の見せてあげる。試しに颯太、何か攻撃してみてよ。」

「お、おぉ……」
/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp