• テキストサイズ

そして今日も生きていく【R18】

第2章 初めての外の世界


ヒカルside

イツキに手を引かれる。
その手は暖かくて今まで感じたことのない温もり。
人間ってこんなに暖かいんだ。

化け物みたいなボクに優しいイツキに少しドキドキしていた。
これって何なんだろう。
別に心臓に何も刺した訳じゃないのに痛い。

イツキが扉を開ける。
そこは眩しくて、青い天井が広がっている。

思わず立ち止まってしまった。

「ヒカル?」

「……ごめん……初めて外の世界に出るから……怖くて……」

イツキは既に外に出ている。

「……それに……ボク靴なんて持ってない。」

「あ……忘れてた……」

イツキはゴソゴソと靴を探していた。

「うーん……これ入るか?少し大きいかもしんないけど。靴も次いでに買うか。」

ボクはとりあえずその靴を履く。

「外……出れそうか?」

「ウン……」

ゆっくりと外に足を付ける。
何ともない……

ただ風が吹いていた。

「大丈夫。」

「じゃ、行くぞ。」

イツキは再び手を引いて歩き出す。


/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp