第2章 初めての外の世界
樹輝side
ヒカルの服を買いに行くため、外出の準備をしていた。
『昨夜爆発が起き、12名が亡くなりました。』
急にテレビが着きニュースが流れた。
「イツキー!これ!なに!なんか箱の中で人が喋ってるー!」
ヒカルがリモコンを持って走ってきた。
お前が着けたのか。
タイムスリップしてきた人みたいなこと言うし……
知らねぇのか?
「テレビ。このボタンで色々見れるんだよ。あとこれ箱の中にいる訳じゃないから。」
「テレビ……凄い……」
気に入ったのかどんどんチャンネルを変えていく。
それよりさっきのニュース……
昨日の施設だ。
ヒカルのことバレねぇといいけど。
バレたらまたどこかの研究所に知られるかもしれねぇし……
俺は鞄を持ち、ヒカルの手を引いて玄関に向かった。
「イツキ……どこ行くの?」
「買い物。お前の服も色々買わねぇとな。」