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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

「う……ひっく……」

何泣いてんだ……俺……
自分から振っといて。

家に帰ってきて、即自分の部屋に入ってきた。
こんな姿家族見られたくない……

扉に背を預け泣き崩れてしまった。

「うぅ……ごめん、かいどう……」

スマホを取り出し、連絡先の所を開き海堂の電話番号に触れる。

『削除しますか?』

『はい』と『いいえ』の選択肢が出てくる。

俺と海堂が出会った日……初めは驚きと動揺しかなかった。
けど、何故かどんどん惹かれていって……
いつの間にか好きになって……
一緒にいる時間が楽しくて……
喧嘩もしたけど、やっぱり離れられなくて。
こんなに人を好きになったことは今までにあっただろうか。
いっくんの事はかなり好きになってた。
けど、それとは違う。

海堂との思い出を振り返る。
どれもいい思い出ばっか……

「バイバイ……」

そう言って何故か重みを感じていた『はい』を選んだ。
もう、普通の人間との恋はやめよう。
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