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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

海堂に抑えられ身動きが取れない。
シャツもボタンを外され乱れている。

「この前、後ろの方は3本入ったんで、今日は入れたいです。逃しませんから。」

「やめっろって!////」

キスされそうになる。
だめ、ここでキスしたら……
逃げないと!

「やだっ!」パシンッ!

海堂から抑えられていた腕を解き、ビンタした。
掌がジンジンと痛む。
かなり力が入ってしまったようだ。
海堂は痛かったのか左の頬を抑えたまま動かない。
俺は乱れた服を着直す。

「……颯太さん……どうしたんですか?元気無いですし。何か悩みでもあるんですか?……目も全然合わせてくれないし……」

これは……チャンスかもしれない。
このタイミングで……言った方が……
……駄目だ……一言目が出ない……

「颯太さん?」

言え、自分の口から!

「俺ら……








もう別れよう。」

「……え?何言って……」

「別れよう。海堂。」

海堂の顔が見れない。

「俺何かしました?だったら謝ります!」

「そんなんじゃない。」

「じゃあ、他に好きな人がいるとか?」

「……違う……」

「じゃあ、なんで!」

声が震える。
目も熱い。

「俺が悪いんだ……気にすんな。……じゃあな。」

俺は海堂に背を向け部屋を出ようと扉に手をかける。

「……せめて目見てくださいよ……」

「……じゃあな。海堂。今までありがとう。」

今までにないくらいの笑顔で海堂の顔を見てそう言った。
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