第11章 つり合わない
晃side
あの日から颯太さんは元気がない。
体調が悪いという訳では無さそう。
けど、何か悩み事があるのかもしれない。
敦達はこれまで以上に颯太さんにしつこい。
「颯太さん、今日は家に来ませんか?昨日は颯太さんの家だったので。」
「あー、うん。」
返事が素っ気ない。
「……じゃあ、今日も一緒に帰りましょう?」
「うん。」
ほんとに大丈夫かな。
そう言えばアレからキスしてねぇな……
と言うより拒否られてる……
今日こそは……!
「お邪魔しまーす。」
「どうぞ。」
颯太さんを部屋に入れる。
やっぱ元気無いな。
暫くはただ、2人で雑談をしていた。
その間も颯太さんはただ聞いてるだけで……と言うよりちゃんと聞いてる?
目も全然合わせてくれない。
まだ、俺が怖いのかな……
確かに腕に痣付けられたんだ。
当たり前だ。
「颯太さん。」
「っ////」
ボフッ
颯太さんの腕を掴みベッドに押し倒す。
そして、制服のシャツのボタンをひとつずつ取っていく。
「ちょ、何すっ!あぁっ////」
抵抗する颯太さんを抑えシャツの下から見えた肌に口付けしていく。
首元に顔を持って行き首筋を舐める。
「ひゃぅっ……だめ////」
我慢しようと思ってた。
でももう駄目……
こんなに目を逸らされるのは……我慢ならない。