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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

「離せよ。」

「……なんだ、待ってたのってコイツだったんですね。」

4人とも目が怖い。
空気がピリピリしてる。

「いいから離せって言ってんだよ、敦。颯太さんに触れんな。」

「……別にいいだろ。お前のじゃねぇんだから。」

何でこんな事になってんだよ!
海堂も、こんなに怒ったことないし!
声も何かいつもより低いし!
力もどんどん強くなってる……

てか、もうほんとに手が限界……

「うっ……いった……」

思わずしゃがみこんでしまった。

「っ、颯太さん!ごめんなさい!大丈夫ですか?!」

敦という奴と海堂が手を離した。
やば……痣……
どんだけ強いんだよ……コイツら……

「あーあ、晃のせいで先輩が泣きそうになってる。」

「颯太さん大丈夫ですか?」

「う、うん……もう帰ろう。」

「……はい……」

俺は片方の手を抑えながら立ち上がり、3人の横を通り過ぎて歩いた。
海堂は俺の隣を心配そうに歩いてくれた。
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