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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

将樹君の家に着くと、昂君がいっくんの様子を見ていた。

「あ、おかえりー。」

「昂、何も無かったか?」

「特には……けど、コイツ、何か苦しそうだったんだけど?」

苦しそう?
そう言えばヒカルは何も感じなかったのか?

「……ヒカル、何も感じないか?」

「何か胸が苦しい。痛いじゃないけど……寂しい……?たぶん、イツキ夢見てる。」

夢……どんな夢なのかな?

「とりあえず、このペンダントを首に掛けてやれ。」

そう言って将樹君がヒカルにペンダントを渡す。
昂君は『愛美に会いにいく』とか言って帰っていった。

ヒカルがいっくんの首にペンダントを掛ける。

「っ……ヒカル?」

「イツキ!ヨカッタ!」

いっくんはすぐに目覚めた。
久しぶりに声を聞いた。
ほんとに良かった……

「いっくん……もう大丈夫なの?」

「?何ともないけど……何かあったのか?」

「何かって……何日も眠り続けてたんだよ?」

分からなかったのか、いっくんは驚いた表情を浮かべた。

「そっか、迷惑かけたな。」

「イツキ……っ!会いたかった!」

「ごめんな、ヒカル。帰ろうか。」

「ウン!////」

ヒカル幸せそうだな。
俺も……海堂と仲直りしねぇとな……
連絡も無視しちゃってるし……

学校出会ったら真っ先に謝りに行こう。
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