第11章 つり合わない
颯太side
いやいやいや!
ありえないって!
あってばっかでしかも小学生で男の子だよ!?
好きって!?
「じょ、冗談やめろって!」
「冗談じゃない!」
まだ小学生なのに……
あ、好きって恋愛感情じゃないのかも。
「俺も好きだよ!////」
「ほんとか!?じゃあ、付き合ってくれ!」
「な!?つ、付き合うって!無理無理無理!!お前まだ小学生だし!子供だろ!意味わかってんの?!ん!?////」
キス!?
「……こういう事だろ?////」
こいつホントに小学生かよ……
やる事言う事大人すぎる。
「だ、だめ……まだお前にとっては早いだろ……嬉しいけど……」
「……子供じゃなかったらいいのかよ……」
「……そういう訳じゃねぇけど……」
海堂と付き合ってるし……
けど……ハッキリ言うのも可愛そうだし……
「……分かった……じゃあさ」
「ソウター!帰ろー!」
ヒロくんが何か言いかけてる時にヒカルが来た。
「お、おう!今行く!じゃあな、ヒロくん!」
「待てよ!……またここに来るか?」
「……わかんない……じゃあ。」
手を振ってヒロくんから離れていく。
「っ颯太!俺、大きくなってお前に逢いにいくから!!今駄目ならその時にでも返事くれ!」
「……わかったよ。」
きっとその頃には他に好きな子が出来る。
この約束も忘れるに違いない。
だったら今だけでも……
そして、俺達はお礼を言って電車で帰ることにした。