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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

ヒロくんが安全な場所に降ろしてくれた。

「……お前の能力やっぱ凄いよ。自信持ちな。無駄な能力なんてないと思う。」

ヒロくんの顔は真っ赤のまま。
変なの。

~♪

「あ!この曲!」

養護施設の方から流れて来る。
子供の声。
この歌、よくお母さんが歌ってくれてたな。

気がついたら歌ってた。
ここで歌うのは凄く気持ちよくて、何でも忘れられる。

「お前さ……声、綺麗だな////」

「……なに?告白?(笑)」

冗談でそんな事を言ってみる。
あれ、さらに赤くなった(笑)

「っあのさ!お前の!……颯太の!性格とか、顔とか、声とか……俺、お前の全部が!す////」

ピリリリリ♪

電話……

「……早く出ろよ……」

あーあ、拗ねた。

「ごめん。」

たく、誰だよ……
手元の携帯に表示されている名前を見ると海堂だった。

げっ!
出たくねぇ……

「なに、恋人?」

俺の携帯を覗き込んでくる。

「な!?……うぅ……」

まだ、小学生には早い……

「……何で出ねぇの?何かあったのか?」

「まぁ、ちょっと喧嘩した……」

ピッ!

「あ!?あぁぁぁ!何すんだよ!」

ヒロくんが勝手に消した。

「嫌なんだろ?だったら、切ればいい。それに……俺の言葉……遮りやがって……」

「あぁ、ごめん。なんだった?」

「……お前の事が好きだ!声も顔も性格も!全部!////」

「…………









はぁ!?!?!?」
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