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そして今日も生きていく【R18】

第11章 つり合わない


颯太side

あー、疲れた。
はしゃぎすぎた。
楽しかったけどね。
そう言えば、ヒロくん見てないな。
別に気になるわけじゃないけど……

「あ、みさ先生!ヒロくんは?」

「あー、あの子、基本一人が好きみたいなんです。それに、実はあの子不思議な力持ってて、周りを気にしてるのかも。」

不思議な力?
みさ先生は裏山によくいると教えてくれた。


言われた通りの場所に来てみた。

あ、いた。
一人で何やってんだろ。

「何やってんの?」

「っ!なんだ、あんたかよ。」

「あんたって……俺は颯太。ちゃんと名前があるから!」

「別にもう会わない様な人間の名前なんて覚える必要ないし。」

「……あぁ、そう。」

本当ムカつく。
けど、何か悩み事でもあるのかな?

「あのさ、何かあったの?」

「あったって?」

「いや、一人でいるし。皆といる方が楽しんじゃねぇの?」

「……俺、普通の人間じゃないから、あんな所いたら皆がビビるだろ。」

……普通の人間……じゃない。

俺はヒロくんの隣に座る。

「なんだよ、気持ちわりぃから近づくな。」

「俺も普通の人間じゃねぇよ。」

俺は手から炎を作り出し、小さな馬の形を火で作った。
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