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そして今日も生きていく【R18】

第10章 ペンダント


颯太said

「樹輝くん、なかなか心開いてくれなくて……まぁ、両親が殺されて人間不信になるのも無理もないわ。」

「……それで……ずっと1人で……」

「うん……でもよかった!友達が出来たんだね。心配だったから……そう言えば樹輝くんは?来てないの?」

「あ……えっと……」

「その方達は誰かな?」

優しい声共に現れたのは、本当に絵に描いた様な神父さん。

「神父さん!あ、この方達、樹輝くんの友達らしくて……何かペンダントの事について聞きたい事があるらしいんです……」

「……あぁ、君達もか……みさ先生、ちょっと部屋を貸してくれるかな?」

「はい、いいですよ。」

神父さんに連れられ部屋に入る。

「……君達も能力者だね。」

「っ!」

将樹くんも驚いている。
俺も少し警戒してしまった。

「安心しなさい。何もしないよ。」

「……率直に聞きます。このペンダントは何ですか?」

「っ!割れたのか?」

「はい、割れた瞬間、樹輝の体に異変が起きました。」

俺も見た。
いっくんがあんなに怖かったのは初めて見た。

「……樹輝くん……あの子は……能力者だ。けどただの能力者じゃない。」

「?ただの能力者じゃない?どういう事ですか?」

「……あの子の力は強すぎる。ヘタしたら世界が滅ぶ。だから、このペンダントで力を抑えていたんだ。……けど、割れただけでよかった。完全にバラバラになればもう止めるのは不可能に近い。」

いっくんにそんな力が?
世界が滅ぶほどの?

「けど、その子……樹輝くんと特別な関係のようだね。」

眠っているヒカルを見て言う。

「その子なら止めれるかもしれない。」

ヒカルが?
っ!確かにあの時もヒカルだけいっくんに触れられた。

この人……何?
人間?
何でこんなに詳しいわけ?
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