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そして今日も生きていく【R18】

第10章 ペンダント


ヒカルsaid

マサキが服とお風呂、そして布団まで貸してくれた。
イツキは全然目を覚まさない。
息も浅い。
マサキはイツキのペンダントを見ていた。
光に当てたり、水に入れてみたり……
でも何も無かったみたい。

「……?ヒカル、まだ起きてたのか?」

「ウン……何か……寝れなくて。」

布団に入ってはみたけどなかなか眠れない。
何かわかんないけど……嫌な予感しかしなかった。

「イツキ……ちゃんと起きるかな?」

「……大丈夫だ。ちゃんと起きる。それより、お前のさっきの能力……どうやったんだ?」

あ……そう言えば、人の傷治したんだ。

「わかんない……ボクも初めてで何が起きたか……」

「……他人も治せる……今まで試した事なかったのか?」

「ウン……そんな事無かったし……そもそもボクほとんど外に居なかったから。」

「まぁ、治癒能力持ってんだから別におかしな事ではない。」

ボク……自分だけじゃなくて人も治せるんだ……
何か嬉しい……
初めてこの能力持って生きててよかったって思えた。
命を助けたんだ……このボクが……

イツキにも見て欲しかった……

「ヒカル……もう寝ろ。疲れも取れねぇぞ。」

「うん。おやすみ。」

「……あぁ。おやすみ……」

明日になってイツキが起きてたら、真っ先に伝えよう。
人の命を助けたんだってこと。
イツキ、どんな反応するかな。
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