第10章 ペンダント
樹輝said
「ヒカル……?」
ヒカルは目を覚まさない。
なんで……
「やっと静かになった。……おい、あっちはまだなのか?」
「すみません!中々……」
将樹達の方を言っているのか?
「はぁ、もういい。コイツが手に入った。退散だ。」
「はい!」
男達が帰っていく。
颯太も無駄だと思ってるのか抵抗しない。
ヒカルは…?生きてるのか?
でも頭を撃たれてた。
俺の中にもヒカルがいない。
ヒカルが……死んだ?
そんなの……
「おい……待て……」
「……なに?しつこいな……」
動かないはずの体が軽く感じ簡単に動く。
ピシッ!
何か割れる音がした。
その瞬間俺にはよく分からない力を感じた。
気がついたら俺の体は勝手に動いていた。