第1章 面影 〜サスケ〜
サスケに愛され、肉体の契りを交わした少女は、布団に運ばれてすぐに、意識を失ってしまった。
眠る彼女も魅力的だったが、サスケは一回出したことで邪念が消え去り、
残ったのは姉を綺麗にしてあげなければ、という気持ちだったので、彼女をごく紳士的に扱った。
眠る彼女の身体を微温い濡れ布巾で拭いていると、秘所からまた精液が溢れ出しているのを見つけた。
サスケはそれをティッシュで拭き取り、布巾で汗と愛液を拭き取り、できる限り姉の身体を清めた。
それから、いつの間にか落ちていた、愛液でぐしょぐしょの白いショーツを水に浸し、一息ついた。
最後に、自分が外した彼女のワンピースのボタンを留め、布団を掛けた。
そのすぐ横の布団に滑り込み、サスケはすぐ横を見つめた。
「……姉さん……大好きだよ…………」
安らかな寝顔に、サスケが小さく呟く。
当然返事は無かったが、サスケは少女の……ルナの横に居られるだけで、もう溢れるほど幸せだった。
白い頬をそっと撫でると、劣情とは違う、愛する者を慈しむ感情で、サスケの中はいっぱいになった。
この可愛い少女を、守りたい。命に代えても。
……逆に、守られてしまうかも知れないけれど。それでも。
一秒でも長く、一緒にいたい。笑い合いたい。愛し合いたい。
今のサスケの願いは、それだけだった。
「……姉さん……おやすみ…………」
サスケはかつて姉にしてもらっていたお返しのつもりで、少女の額にキスを落とすと、眠りについた。
姉の横で眠る幸せを、もう一度味わいたかった。
次に目覚めたとき、彼女が横にいるという保証はないのに。
サスケを包む闇は、優しく卑怯にサスケを誘い込み、深く深く傷つけてから解放するのだった。