第1章 1
「ん?」
「酷い・・・突き飛ばすなんて・・・」
kiyoとshujiの間にうずくまって足を擦っていたyouが、顔を伏せたまま呟いた。
そしてキッと顔を上げると、勢い良く走り出した。
「どりゃあぁぁぁぁ!!!!」
youが突進したのは、もちろんyasu。
しかし、同時にka-yuも一緒に突き飛ばした。
「「ぐはっ!!」」
倒れこむ3人。
ka-yuが一番下で潰れている。
「・・・おい、津田・・・」
「・・・ご、ごめん、まっつん・・・」
「「・・・許さん」」
「ひぃぃぃぃ!!」
youに掴みかかる2人。
既に愛美のことは頭から抜け落ちているようだ。
それを良いことに、忍び寄る2つの影───。
「「隙ありー♪」」
その声にハッとしてyasuとka-yuが振り向き、あっと声をあげる。