第4章 安土の武将達
信長と華恋が城下へ出てブラブラしている頃
政権を譲り受けた秀吉とその補佐をしている三成は政務をこなしていた。
ふと外を見ると
先程まであんなに晴れていた空は雲に隠れてしまい瞬く間に雨が降り出す
三成「雨が降ってきましたね」
秀吉「ああ、信長様と華恋は大丈夫だろうか……」
城下を見下ろし呟いた
すると突然
ーゴロゴロゴロ…
空が鳴り出した
秀吉「雷か?」
三成「そうみたいですね
お二人共早めに城に着けば良いのですが…」
ーピカッ!ゴロゴロゴロ…!
瞬間ある一箇所に落ちた様に見えた―……
暫くして
広間の天井がガタッ!と音がした
秀吉「何奴!」
刀の柄に手をかける秀吉
??「失礼します」
スタッ!と床に降りたのは眼鏡をかけている忍者だった
佐助「豊田秀吉公と石田三成公ですね。
俺は猿飛佐助と言います。華恋さんとは故郷が同じで友人です。」
三成「華恋様の…ですか?」
佐助「はい。すみません、単刀直入に言いますね。
実は先程の雷で……恐らくですが、信長様と華恋さんはタイムスリップをしてしまったのではないかと…」
秀吉「………は?」
三成「た、たいむ…?」
佐助「華恋さんが此方の時代に来てしまった原因の異常気象です。」
秀吉が何か言おうとした時
ーpi-pi-pi-piーpi-pi-pi-piーpi-pi-pi-pi
秀吉「な、なんだ!?」
佐助「…え?」
佐助は懐を漁り、スマホを取り出す。
秀吉と三成は眉をひそめる
佐助「…えっ!華恋さん?!」
秀吉「なに?!」
佐助「秀吉さん、三成さん、少し失礼します。」
と二人に断りを入れて、急いで画面をスライドし、自身の耳に当てる佐助。
それを怪訝な顔で見る秀吉と三成。
そして、独り言の様に喋り出す佐助