第4章 ♡良薬甘し(岩泉一)※お見舞いシリーズ※ 完結
「なに百面相してるのさ?
まぁ、感染るからってのは
分かるけどねー
姫凪ちゃん気を使うタイプだしさ
門前払いされる可能性高いよねー」
「分かってんだよボケ
イチイチ言うな」
及川を睨むけど
そんな事1ミリも気にしてない顔で
「でもさ?体調悪い時って
強がってても寂しいもんだよ?
来てくれたら嬉しいんじゃないかな?
門前払いされるの分かってても
行く事に意味があると
思うんだよね、及川さんは。」
無駄に爽やかに笑って先を歩く
「うっせー…門前払い言い過ぎだ
わかってる、つってんだよボケ
それに…
行かねぇなんて言ってねぇだろ
まぁ、あれだ。
…サンキュな。」
後を追って軽くケツを蹴りあげて
いつもの登校風景に紛れた