第19章 近過ぎたキミ④（及川徹）⚠兄✕妹R18⚠

姫凪の家を出て
大きな溜息を吐き
車を家に戻し
おすわりに向かう

「抱かれてんのかよ…
くっそ…取り返しつく？
…このままじゃ…地獄だろ」

姫凪の態度で察した
越えられた一線

「なんのつもりだよ及川
幸せにする気ねぇの？」

イライラした気持ちのまま
道端に落ちてる缶を……

「危ないでしょうが…」

拾い上げて自販機横のゴミ箱へ

"基本良い人"な自分に

「蹴った方がカッコイイんだろうけどな
なんかダッセ…」

なんて笑って
そのまま足を進めた

飯は食ったけど
今日は飲みたい気分なんだ

酔いきれなくても

「うぃーす」

「おう！嶋田ァ！
おっせぇぞ！デートか！？
相手いねぇってかー！」

「バカ繋心黙ってろ〜
相手は…居るよ」

「え！？まぢ！？
まさかもう食った！？
だからこんな時間！？」

バカ騒ぎしてりゃ
気が紛れるってもんだろ

「食ったぞ〜」

「「具合は！？
JKの味ってどんな味！？」」

ほんっと、バカな！お前ら！

身を乗り出す滝ノ上と繋心に

「美味かったよ
悶絶JKのママの作った晩御飯」

ククッと喉を鳴らして応える