第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「手加減しないのは
キミ達に、じゃなくて
姫凪ちゃんにね?
ヤキモチで壊しちゃうよなー
姫凪ちゃんの身体が
バラバラになって
融けちゃっても良いんかな?」
腰に回った腕が頭の後ろに
待って…
止めてくれ!
「どうした?真っ赤じゃん
可愛い……姫凪」
触る…な…
「食べちゃいたい…よ」
背中しか見えない姫凪と
重なった嶋田さんの顔
チュッと立つリップ音
何処にした?
嶋田さんの顔がゆっくり動いて
唇が姫凪の頬から首筋を
なぞる様に這う
ジタバタするのさえ
忘れて固まってる姫凪
「分かるか?ガキンチョ
姫凪は、俺のー…ッ」
目線が俺達に注がれ
カプリッ!
姫凪の首筋に
嶋田さんが噛み付いた
そのまま吸い上げられる肌
唇を離すと浮かび上がる
濃い赤色
「じゃ、連れて行くな?
チャント夜には帰すよ
…お兄ちゃん」
俺に笑いかけ
引きずる様にその場を去る