第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「うるせぇよ。
付き合ってねぇし…まだ。」
まだ…って事は
未来ではそういう関係を
望んでるって事だよね?
サクラちゃんを初め
固まる三人
「あ?なんだよ?
姫凪に惚れてンだから
そう思うのは普通だろ?」
サラッと告白し過ぎだよ
岩ちゃん。
でも岩ちゃんらしいよね
好きなら好き
昔からそうだったよね
でも姫凪は…ダメ!
「きゃあ!イキナリ告白!?
やばい!素敵!
姫凪ちゃんどうするの?
てゆっか断る理由ないよね?!」
本当に…なんなの?
わざと?
…無理矢理くっつけようと…してる?
「あのさ、サクラちゃん?
落ち着きなって。
そんな騒いだら周りがビックリだよ?
それに姫凪は…」
あからさま過ぎる行動に
少し苛立ち
サクラちゃんの肩を掴む
「付き合えない理由、あるんですか?」
はしゃいで満面の笑顔だった
サクラちゃんの表情が
一気に表情を失う
「な…に…?」
「岩泉さんは親友で
姫凪ちゃんも懐いてて
それなのに止める理由…なんですか?」
肩を掴んだ手を握り
「(昨日…見ました…
二人の事…)」
背伸びした唇が俺の耳に落とす
小さな告白
なにを?どこで?
いや、カマをかけてるだけかも知れない
揺れたら思うツボだ。