第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「姫凪…大丈夫?
痛くない?」
力なくベットに沈む姫凪の
髪を撫でて囁くと
『平気…でも…ちょっと…眠い。
朝練の応援行きたかったけど
無理…かも』
オレの腕に身体を摺り寄せて
"ごめんね"と情けない顔で笑う
「平気…その代わり
放課後は見においでね?
姫凪が近くに居ないと
死ぬ程寂しい…からさ?」
『私も徹の側に要られないと
寂しくて死んじゃう』
「死なせない…
姫凪…ずっと一緒…」
深く長く奪った唇
甘い感触と味わいなのに
何故か泣きそうになったのは
忍び寄る波乱を
どこかで感じてたからも知れない
しばらく抱き合い
姫凪の寝息を確認して
部屋から出て
そのまま朝の支度をする
いつものように
淡々と。
「いってきまーす」
今日はお弁当をチャント持って
朝練に出かけた