第19章 近過ぎたキミ④(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『いや…だから!
私…ほら…お兄ちゃんのが…その
遠慮無く聞けるしさ!』
姫凪は
必死にそれらしく説得を
しようとしてくれてるけど
オレには分かる
「徹は徹の宿題とかあるでしょ?
先に自分の勉強をしなさい
姫凪は人見知りとかないんだから
大丈夫でしょ」
今の母ちゃんはダメだ。
絶対折れない。
当たり前だ
"なにかあってからでは遅い"
そう思うのが親心だからね
「そうそう。
気を使わずなんでも言いなよ?
それに及川くんもさ
バレー推薦かもだけど
それなりの成績ないと
大学生活大変だよ?
じゃあ、行こうか?姫凪ちゃん」
でも、それは
嶋田さんも同じじゃないかい?
彼も同じオトコだよ?
オレと同じで
姫凪が好きだよ?
オレよりは
マシだと思ったのかな?
オレが…
姫凪を
愛しちゃダメだから?
姫凪がオレを
愛しちゃダメだから?
姫凪が連れて行かれて
リビングには
オレと母ちゃんだけになった
「徹、彼女は作らないの?」
まぁ、そう言う話になるよね?