第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「応えられないかな?
…ほら、悩みなんか
湧いて出てくるだろ?
頼っておいで?
その気持ちシッカリ戻して
…俺に向けさせるから
好きだよ、姫凪」
何?
本当になんなの?
戻す?私の気持ちを?
出来るわけ無いでしょ?
そんな軽くない
そんな単純じゃない
プツンと切れた私の頭の糸
『呼び捨て止めて下さい
それに…悩みなんか
…徹が全部…解決してくれます
私はアナタなんか
好きにならない!
入って来ないで
私は…幸せです……!
問題解きますから
邪魔しないで』
バレてもいい。
どうせ隠しても
この人には通じないなら
完全に拒否してやるんだから!
睨みつけて
声を荒らげる
邪魔しないで
ただ愛し合ってるだけよ
迷惑なんか掛けてないじゃない…!
「姫凪ちゃん…ごめん」
『別に…。
話しかけないで……』
なんで…放っておいてくれないの…?
カリカリ進めるペン先に
涙が落ちる
徹…に…抱き締めて貰いたい…
なのに…
「ごめん、本当に…
俺が悪かった!」
『やだ…』
なんで嶋田さんの
腕の中なんかに居るのよ…