第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『食べて欲しいから言ってるの…
徹…来て……!』
徹の手を引いて
校舎裏に連れて行って
ギュッと身体を押し付ける
「姫凪??」
『屈んで?届かないの辛いよ…』
甘い声で首に腕を回して
唇を濡らして
徹を待つ
「こらこら…学校……」
少し困った顔すら
悲しくて
『キスしたい…シテ?』
精一杯、爪先で伸び上がり
唇を尖らせる
「…バカ…止まれないって
言ってるだろ……!」
腰に回る腕に
引き寄せられて
唇が深く重なる
お兄ちゃんなんかじゃない
男の人として
私を抱き締める温もり
重なる唇は私だけの感触
お願い私だけを見てて?
他の子にサクラちゃんに
笑いかけて
甘い声なんか出さないで…
「姫凪…ここじゃ…
これ以上出来ないから…ね?
誰かに姫凪の
こんな顔見られたら
オレのヤキモチやばいからさ」
唇を離した徹が
私を宥める様に話しながら
頭を撫でる
『…いや…!
私のヤキモチだってヤバイ!』
その手をはらって
唇をまた重ねて
舌をヌプリと挿し込んで
クチュクチュと絡め取る
ヤダヤダ…まだ足りない…!
あの子と笑う顔が
消えてくれなくて
『徹…辛い…
…彼女…に…なりたい…』
ワガママは止まらない
言っちゃいけない
言わなきゃ拗れない
なのに…
『彼女居ないなんて…
言わないで…私が…居るのに…』
唇は自分本位な意見を
紡ぎ続ける