第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
え?もしかして…
この人
ファンとかじゃなくて
「もし、居ないなら
頑張りたいから
及川さんの好きな物とか
教えて欲しいな〜…って…ダメ?」
徹の事…好き、だよね?
キラキラした丸くて大きな目
メイクはしてないけど
可愛い人。
あ!オッパイは!?
『えっと……』
チラリと視線を下げると
な、なんじゃこりゃ!!
ポヨヨンってしてる!
制服だから目立たないはずなのに
ポヨヨ〜ンって出っ張ってる!
「あ…ヤッパリ居るかな?
そうだよね…あんなに
カッコイイもんね…
ファンサービスで居ないって
言ったのかな?」
ショボンとするその人は
本気で寂しそうで
傷付いてる様に見えた
明らかに他のファンの子とは違ってて
本当の事は言えないけど
ウソも言えない
『彼女…は…居ない…みたい…』
「本当に?!」
でも、徹は私と…って。
うわ…私…最低…?
なんか凄く自分が嫌な子に
思えて来た…
『うん…』
「ねぇ、及川さん…じゃ
ややこしいか…
名前なんて言うの?」
『姫凪…』
キラキラしてる目から
視線を反らして応える
嫌予感っていうのは…
「姫凪ちゃん!
お友達になって?
及川さんの事
教えて!ね!?」
的中し過ぎる…。