第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「姫凪ー…おーいで…」
グッタリ布団に沈む
姫凪を胸の中に
引き寄せる
『ん…徹…なんか…まだ
身体がポワポワしてる…』
トロンとした顔で
フワフワ喋る姫凪の
頭を撫でながら
「いっぱいイッたからね?
とりあえず服だけ着ておこうか?
さすがに裸は言い訳出来ないからさ」
姫凪の服を引き寄せる
幸せの余韻が
早く薄れるのが寂しい
『……うん、そだね』
それは姫凪も一緒だよね
「そんな顔しないで?」
下がる眉毛を指で擦って
頬に口付ける
『…離れたくない…』
裸のまま
駄々をこねる姫凪
気持ちが一緒なのが嬉しいのに
「オレもだよ
でも、少しだけ、ね?
服着たらまた抱き合おう?
母ちゃんが帰ってくるまで
キスもイッパイしよう?ね?」
切なくなるのが悲しいね
こんな幸せなのに
『…分かった…
ワガママ言ってごめん!
あのね!オヤツ作ったんだよ!
フルーツゼリー!
また食べさせて?ね?』
ワガママ一つ聞いてあげられないのが
悔しいね