第3章 ♑このまま ずっと(赤葦京治)拍手感謝 完結
甘えた声に耳を擽られ
「ごめん、もう近くに居るから
ウロウロしないで待ってて」
俺の声まで甘くなるとか
単純かよ。
電話を切ってダッシュして
家に向かう
家まで後、数十メートルまで来た時
『京治!』
姫凪さんが俺に飛びついてくる
ふわりと香るのは
俺の好きな姫凪さんの香り
男の匂いが移ってない事に
ホッとするも
「待ってろって言ったでしょう?
変な輩に絡まれたら
どうするんですか?!」
さっき見た謎の男の正体に
モヤは取れず
細い身体を抱き締める
『ごめん…だって
京治様子変だったから…
待ってられなくて…
スグにでも抱き締めたくて…』
俺の背中に腕を回して
優しく撫でる
「それは…」
『うん。なに?
チャント話して?
家の方が良いかな?入る?』
優しくて甘い声に頷き
手を繋いで部屋に入った