第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「落ち着いたら
チャント姫凪にも
ゴメン言わなきゃね
とりあえず昼ごはん…だ」
購買にかろうじて残ってた
パンを買って
腹に流しこみ
満たされない腹と心のまま
ファンに囲まれ
愛想笑いを浮かべるだけの
超絶ツマラナイ昼休みは
幕を閉じる
自分から一方的に切ったのに
連絡をして来ない
姫凪が勝手に思えて
オレからの連絡も
何となく
し難くなってしまってた
放課後
部室に向かうはずの足は
屋上に向かってて
少し曇りだした
空を眺めてると
「おーい
黄昏過ぎな〜」
後ろから、まっつんの声
「んー…チョットねー……」
「朝の浮かれ川が
見る影もねぇのな〜」
そう言えば
朝、オレは浮かれてたっけ…。
昨日は死んでも良い位に
幸せだったのに
「死にかけかよ
何があった?」
今はいつ死んでもオカシクない位
気持ちが落ち過ぎてる
「何があった?話せば〜?」
まっつんは
オレの気持ちを知ってる…
でも…
「言わねぇんだったら
姫凪に直接聞くけど〜?
言っとくけど
俺の取り調べは
卑猥だぞ〜?良いの?」
はぁ!?
オレの気持ち知っててそれ言う!?