第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「あの…付き合ってる人…は…
つまり、その…」
真っ赤な顔でオレを見上げる
その子は可愛いとは
思うんだけどさ
「ごめん、オレ彼女要らないんだ」
「え?なんでですか?」
だって彼女じゃないけど
最高に愛しくて
最高に可愛いお姫様を
昨日手に入れたんだからさ
だから彼女なんか
要らない
誰も入る隙なんかないんだから
…なーんてね。
そんな事さすがに
言えないから
"バレーに集中したい"って
よく岩ちゃんが使う手を使って
その子の告白を断った
「あれ?食わねえの?」
「マッキー?!
だからなんで
及川さんが
そんなチャラいキャラなのさ!
及川さんはこう見えて
結構………」
どこから見てたのか
不思議そうな顔する
マッキーに突っ込むと
「いや、チャラいってか
普通に可愛いじゃん?
てっきり食うと思ってた」
あっさり言い切られる
「いやいや、だから
何?その決めつけ
何を根拠に……」
ため息混じりに
ジトッとマッキーを見ると
「チョット姫凪に
似てねぇ?あの子。
お前のタイプだろ?
だっていつも食うのって
姫凪に似た女だから…」
ザクッと斬りこまれ
返しに困る