第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
朝練をなんとかこなして
姫凪に電話でも、と
思ってると
「及川ー呼び出しー」
マッキーが部室の外を指差す
「なにー?誰?」
「さぁ?女子。
一年じゃねぇの?
またファンに手つけたの?
トラブル起こすなよー主将」
また、って!失礼な!
「ファンの子を
口説いた事はないよ!」
「えー?そうだっけ?
あ、口説かれてるだけーって
オチ?
ムカツクー燃え散れ」
どっちもないし!
「酷い!口説かれても
ファンの子に
手を出すわけないでしょ!
変な噂長さないでよね!」
マッキーに注意して
部室から出ると
そこに立っていたのは
可愛い感じの女の子
少しだけど
姫凪に似てるけど
見た事ないな…
「えっと、誰かな?
オレに用事?」
ファンの子かも知れないから
丁寧に問いかけると
「及川先輩!
今、付き合ってる人って
居ますか?!」
イキナリ切り出された本題。
あー…どうしよう。
いや、断るのは決まってるんだけど
姫凪に似てるこの子を泣かすのは
チョット胸が痛む
平和に断る方法って
どうすれば良い?
それを考えてる内に
告白されてるのに
ダメだと思いながらも
思考が別の方向に傾いて行く
姫凪…何してるかな…
昨日激しくしちゃったから
まだ寝てるかな?
今日も、とか言ったら
怒られる?
でも、抱きたいし…
やば!声聞きたい!
聞ーきーたーいー!
「及川先輩??
大丈夫ですか?」
「へ?何?!」
暴走モードの頭を
引き戻す女の子の声