第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
『な、なんで!?
顔なんか買い物しに行くし
いつでも見れる…ですよ!』
猫が尻尾立てて威嚇してくるみたいに
ピリピリしてる
姫凪のまわりの空気
営業中に見れるのも
もちろん嬉しいけどな
それじゃいつまでたっても
お客サンと店員サンだろ?
俺はそのつもりないの。
分かる?
「警戒すんな!
別に襲うつもりは…」
ズカズカ近付く俺の足を
『なに?ですか?』
止めるまさかの破壊力。
ラフな格好だけど
どことなくエロい着こなしは
まさにTHE女の子。
適当に結んだ髪の毛とか
裸足にサンダルとか
「いや…いつも見かける時
制服だろ?
私服…とか…
なんかドキドキすんね、その…
可愛い…姫凪ちゃん」
好み過ぎて
三次元で逢えたの奇跡だろ。
やっぱ俺、持ってるかもな。
髪の毛に触れて
目を覗き込むと
『あの…え?可愛い…?!
いやぁ…』
照れた!
ガッツリ照れた!
狙ってんのか!小悪魔か!?
肉まんホントにありがとう
チューはなんとか止まれそう。
「うん、可愛過ぎる
すんごいタイプだよ
姫凪ちゃんみたいな子。
年上とか興味ある?」
口説くのは止まんないけどな