第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「知ってる知ってる
俺も配達の途中!
腹減ってさ!
おばちゃん肉まん三つ!」
「あぁ、ヨシムラさん所ね!
ありがとうねー
じゃあ、肉まんは
おばさんがサービスしてあげようね!」
ニコニコ笑うおばさんから
肉まんを受け取り
営業スマイルで店を出て
ドス黒いナニカに
染まりそうな腹に詰め込む
「うげ…苦しい…
消化される気しねぇ…」
膨れた胃の辺りを擦って
「さぁ、行くべ。」
車を再度走らせた
配達先のついでと言うには
少し遠回りな道順で
進むタイヤ
確か…この辺…だよな…
前に及川と歩いてるの見たから
もしかしたら、と。
ダメ元で思い付くまま走ってると
【及川】
まぢか!
俺、持ってる!?
いや、この辺には
及川姓は多いし…
でも、なんか
多分…。
そうだと思う。
俺の第六感に
突き動かされ
クラクションを鳴らす手
ユックリ門扉が動く
ヤベ。
勝手に運命感じるわ、コレ。
出てきたのは
俺が逢いたいと願った
ドストライクのカワイコチャン。