第17章 近過ぎたキミ②(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
結局及川が他の女と
イチャついてるのを見たのは
それきりだったけど
店で及川とあのカワイコチャンを
目撃する事は多くなった。
この子一本に絞ったのか?
それとも相変わらず
どっかで盛ってんのか?
そんな下世話な推測をしては
一人苛立ってた。
だってそう思わねぇ?
いつ見てもラブラブに見えたし
相変わらず
あのカワイコチャンは
ベタ惚れにしか見えねぇし。
出来心にしても
こんな可愛い子が居ながら
浮気とかありえねぇ、ってな。
もちろんそれは
俺の勘違いだったんだけど。
それが分かる日は
意外とすぐに訪れた。
いつも通り店に出て
常連のオバチャン達と
話しながら
商品の陳列をしてたら
あ、カワイコチャン!
同じ所を行ったり来たり
これはチャンス?
ゆっくり近づいて
「晩御飯のオカズ?」
俺は声をかけたんだ
ビックリして俺を見上げる顔は
遠目で見るより
一段と幼くて
でも、とても可愛かった。
顔を上げて
オロオロしてる
急に声かけたから
当たり前だけど
「あ、ごめんね?
たまに買いに来てくれてるだろ?
えっと?彼氏と?」
話題には困らない。