第3章 ♑このまま ずっと(赤葦京治)拍手感謝 完結
力なく抵抗する姫凪さんからは
俺の匂いが混ざって香り
いよいよ、本格的に
ワガママを言いたくなって来るけど
『アイちゃんだけで
あんまり長く待たしたら
私もクロにお仕置きされちゃうよ?』
「それは嫌だ」
『ね?行こう?』
上手く気を削がれてしまった
渋々待ち合わせしてる駅前まで
送り届け
アイさんに
チクリと文句を言われて
俺はそのまま来た道を戻る
このまま帰っても暇だし
何か本でも、と
立ち寄った大型の本屋
店内を物色してると
「あ?赤葦?何してんだよ?」
漫画コーナーに居たトサカ頭に
捕まった