第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
〈アハハッ!お上手!
ほんと可愛いね姫凪ちゃん
また、買いにおいで?
待ってるよ?〉
『え、営業?』
商店街のマート店員と
見せかけて
ホストですか?!
〈バレた?!
嶋田マートをご贔屓に!
………なんてな?
本当に待ってるよ
また、逢おうね?姫凪ちゃん〉
爽やかな声を耳に残して
電話が切れる
『な、なんだったんだろ…
変な人……誠さん…とか
呼ばないもん…。』
名前で呼ぶのは
ヤッパリ徹だけが良い、うん!
だって、さ?
徹が私以外の子を
名前で呼んでたら…
うん、嫌だもん!
この連絡が
私と徹にまた少し
変化をもたらす事になるなんて
知る由もなく
私は徹の帰りを待った
特に体調も悪くないから
眠くならないと
思ってたハズなのに
昨日の夜
小刻みに起きていたせいか
いつの間にか夢の中だった私。
目が覚めたら
『あれ?徹??』
徹の腕の中にいた
「おはよ?本当に熱あったんだってね
大丈夫?」
徹が頭を撫でながら
目を覗き込んでくる
熱の事お母さんに聞いたのかな?