第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「母ちゃん…起きてるよ……
シーッ…」
徹がイタズラに微笑み
『だ…ってぇ……』
「塞ぎ方、教えたよ?
覚えてない?」
指が背中を這い回る
『んぁ……ンンン!』
思わず声を徹の口に吐き出す様に
唇をくっつける
もっと、しちゃダメかな?
なぞられた背中の感触は
昨日の胸の先への
刺激を思い出させて…
やだ…また…なんか…
変な感じ…!
「起きた?王子様のキスで」
腕を引かれて起こされたけど
『起きたけど…腰が……』
腰だけじゃない!
なんか色々
力ぬけちゃったよぉ…
徹にもっと触りたい…
髪の毛に触れようとしたら
「徹ー?姫凪起きないのー?」
お母さんの声が近付いてくる
「(熱出たフリしよ!)」
耳元で囁いた徹が
布団から飛び出して離れていく
「母ちゃーん
姫凪熱あるみたい
顔真っ赤!体温計取ってきてー!」
徹の声の終わりに
重なるドアの開く音
「え?!姫凪大丈夫なの!?
ゲームなんかして
夜更ししてるからでしょ!
ホント真っ赤!
自分のお部屋で寝てなさい
お兄ちゃんに移したらダメよ?
試合とかあるんだから
体温計持って来るから
部屋に帰ってなさいね?」
お母さんはスグ出て行って
また二人きりになった部屋