第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
明日またイッパイしてもらおう
大人になり方も聞こう
少しでも徹の好きな感じに
近付きたい
徹の心音を枕に目を閉じる
明日はもっと近くなれます様に
なんて、子供じみた事を
願いながら
何度か目を覚ましては
徹の唇に吸い付いて
"好き"と囁いた
もっと好きになってくれます様にと
祈る様に
ゆっくりゆっくり
私は夢に落ちていった。
いつの間にかグッスリ夢の中で
「姫凪〜起きなよ?
遅れるよ〜?」
耳元でした徹の声に
薄く目を開けた
『ん…はぁい…
…起こしてー…』
抱っこを強請ろうと伸ばした手を
大きな手が掴んで
頭の上で布団に縫い付けられる
「キスして、って事かな?
起きないとイタズラしちゃうよ?」
甘い声と熱い唇が
はだけた胸元に振ってくる
チュッ、チュッ、と
吸い付かれ
『ひゃ…ん……!』
私からも甘い声とか出ちゃって
昨日の徹の指を思い出す