第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
そうだ。
オレと姫凪は
あの二人から産まれた
本当の兄妹で
姫凪を求めるのは
誰からも許される事はないんだった。
「姫凪…」
この関係は…
『分かってる…よ?
ダメだもんね…
私と徹が…こんな事…
こんな気持ち…
分かってるのに…止まらない…
ゴメン…彼女になりたいとか
絶対言わない…
他の誰かの前では
チャント妹する
好きな子が出来たら邪魔しない
妹にチャント戻るから
…その時まで…は…
止めようなんて…言わないで…』
姫凪がオレに
抱き着いて縋って来る
非情だね…
こんなに何もかも…一緒なのに…
気持ちが通じ合ってるのに
許されないなんて…
「姫凪、オレも同じ気持ちだよ
止まらないよ
姫凪が好きなのを
止める事なんか出来ない
姫凪に好きな人が
出来るまでで良いから
オレに一番をちょうだい」
この関係の期限が切れない事を
願いながら
『良いの?』
「うん、姫凪が好き
今日は手を繋いで寝よう?」
姫凪の手を握り返す
『嬉しい!
私も大好き!』
「シーッ…。聞こえちゃう。
内緒だよ…誰にも…。
…二人だけの秘密、ね?」
唇に押し当てた指先の上に
キスを落として
「オヤスミ」
姫凪を胸に押し付けた