第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「分かった!泣きそうな顔止めてよ!
良いけど…その代わり……」
知らないからね?
『ん?』
「寝相悪かったら
強制送還だから!」
ヤバくなったら
追い出すよ?
部屋に送っても泣かないでよ?
泣かせない為の
距離なんだからさ
『うん!気をつける!』
無邪気に笑う姫凪の
手を引いて
リビングを出た
オレの部屋は和室。
畳に敷かれた
布団がベットより艶めかしく見える
ってのは
オレだけで。
『お兄ちゃん!
このDVDなに?』
姫凪はいつもと変わらない
「次の対戦相手の試合DVD…」
無防備な背中にソワソワする
早く話しとやらを聞いて
寝てしまわないと!
「姫凪、話ってなに?
おいでよ?」
オレのヘッドホンをふざけて
耳に当てたりしてる
姫凪に声をかけると
『ひゃ、ひゃい!
お邪魔シャス!』
一気にカチコチになる姫凪
だから…可愛い事ヤメテ…!
ソロソロと布団に潜り込んでくる
小さな身体が熱い体温が
オレに微かに移る距離で止まる
ヨシヨシ…その距離…のまま…?!
「姫凪?!」
距離は一気に0距離になり
姫凪の顔が
オレの胸に埋まった