第16章 近過ぎたキミ(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
「さて、と。
母ちゃんは帰ってきそうにないし
そろそろ寝る?」
テレビを消して立ち上がると
『え?寝るの?』
姫凪が
俺の手を握る
「寝ないの?
姫凪限界だろ?」
姫凪が眠い時は
手が凄く熱くなるからすぐ分かる
なのに
『眠くない…もん。』
いや!なんの嘘なのさ!
そんなトロンとした目で言われたら
また要らぬ邪が育っちゃうだろ
「姫凪……寝な…きゃ…?!」
『お兄ちゃんと…寝ちゃ…ダメ…?』
まさかの言葉に固まるオレ。
一緒に?!
そりゃ昔は母ちゃん達が
遅い時は二人で寝てたけどさ!
今はダメでしょ?!
多分オレ堪えられないよ?!
普通に襲いそうだし!
『お兄ちゃん…と一緒が良いよ』
「いや…でもさ……」
『話したい事があるの!
…だから……お願い』
これは、アレだよね?
断ったら泣くよね?
ムスコと相談する時間…
『お兄ちゃん…』
無いね。