第15章 ♢先取りサプライズ(黒尾鉄朗)生誕記念 完結
「研磨ァ
姫凪は?」
朝もめっきり冷え込んで来た
11月のある日
俺は、彼女の布施 姫凪を
迎えに二年の教室に足を運んでいた
今日は部活がないから
久々のお外デートのはずが
木兎達に巻き込まれ
皆でお茶でもって事になったんだ
まぁ、それでも
姫凪はスイーツの美味しい
カフェに決まってから
毎日楽しみにしてたし
一緒に居られるならって
思ってたんだぜ?俺は。
なのに…
「姫凪は…」
口籠る研磨に首を傾げて視線の先を見ると
『あ…鉄朗…どうしたんです?』
超絶不機嫌だし!!
なんで!?
「(おい、研磨なんかあったのか?)」
「は?クロが何かしたんじゃないの?」
してねぇし!
するわけねぇし!
なんでって…そりゃ、アレだよ。
「黒尾くーーん!
相変わらずのナイトっぷりだな!
あんだけ遊んでたのが嘘みた…グェ…!」
「木兎〜黙んなさい
そんな黒歴史持ち出すな!
今は一途なんですぅ!」
そう。
コイツに出逢ってハマって
「やーい、デレ尾サーン」
「サクラ!うるせぇって!」
デレデレだからデス!文句あんのか!