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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)


その目は
ユックリと逸らされ

『…分かった。
でも、本当に気を付けてね
痛かったら病院行って
お願い、ね』

甘い匂いが
フワリと遠くなる

「…分かった」

遠くなる足音
言ってしまった言葉達を
悔いても遅い

大したこと無いと思ってた
頭の痛みが
重くのしかかって来る

「影山くん調子どう?」

帰ってきたら保健室の先生が
俺の顔を覗き込む

「平気ッス
部活あるんで」

痛みなんかに負けてられない
俺にはもう

「顔色悪いけど?」

「悪くないッス」

バレーしかない。

先生を押し退けて

体育館に戻ると

忙しそうに動く布施の姿

バレーしかない。

だけどココに来れば
お前が居る風景の中に
俺も居られる

バレーをしていれば
きっとこの痛みのアレコレも
忘れられるに決まってる

「影山、大丈夫か?」

「平気ッス」

布施の横を通り過ぎて
コートに戻り
澤村さん達に頭を下げる
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