第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
次の日
いつも通り朝練に出る
次々集まる部員
濃くなって行く
ボールの音に紛れて
『おはようございます』
布施の声が聞こえた
チラリと目を向けると
少し疲れた様な顔をして
力無い笑顔を浮かべてた
「ねぇ、ツッキー
なんか布施さん
元気なくない?」
「眠いんじゃない?
どうでもいいよ
てか、僕の方が眠い…」
相変わらずの二人の会話が
耳に入り
やっぱり布施の様子が
いつもと違う事を確信して
「布施」
休憩の掛け声と同時に
布施に駆け寄った
『おはよう、影山くん』
いつもと変わらない
俺の好きな甘い香り
綺麗な髪の毛は
キチンと束ねられていて
白い頸がチラリと見える
抱きしめたくなる気持ちを
グッと堪えて
気の利いたセリフの一つでも…
「えっと…アレだ…」
一つも出てこねぇ!!
「布施さーん
顔色悪いけど何かあった?」
って!日向!
お前が言うのかよ!