第75章 HIDE AND SEEK(影山飛雄)
帰って連絡するのは
習慣になってたし
今日もいつも通りに
携帯を鳴らした
………けど
「出ないってなんだ?」
何度鳴らしても
繋がることはなかった
さっき様子がおかしかったけど
その前までは普通で
しかもチョットいい感じだった
…どこが?とか、言うな!
一緒に勉強して
オヤツとか食べて
また明日、とか約束して
イイ感じだろうがよ!
必死に欲望を抑えて
紳士的な態度で
接するのにも慣れて来た
布施に嫌われたくない
一心なんだけど
俺にしては
堪えてる方だと思う
繋がらない携帯を
放り投げベットに寝転がった瞬間
「飛雄!手伝って!
重いのよ、この荷物!
なんの為に早く帰ってきたの!」
母さんに怒鳴られた
早くなんか帰りたくなかった
もっともっと
布施と居たかったのに…
ブツブツ言いながら
何の何かも分からない
荷物の片付けを手伝う
ご褒美だと言われて
出されたカレーも
今日はなんだか味がしなかった