第14章 おくすりイカガ?(二口堅治)生誕記念 完結
『いや…平気!
だって…明日…堅治の…』
「風邪移す気かよ!
サッサと帰って寝ろ!」
…しまった。
こんなキツく言うつもりなかったのに
『ごめん…だって…
一番に…オメデト、って…』
ほら…泣いちゃったじゃん
シクシク泣く姫凪の
頭をグシャリと撫でて
「良いって…」
なんとか宥めようとするけど
『プレゼントだって…
用意した…のに……』
姫凪は鼻を啜りながら
肩を揺らして泣く
そんなの無くても
オマエが早く元気になる方が
一番のプレゼントなんだけど?
なんてキザな言葉は
照れ臭くて出せなくて
「自分の部屋のが
ユックリ寝れんべ?
今日はそこで抱くっつってるだけ!
オマエとプレゼントは
しっかり貰って帰ってやっから!
サッサとオマエん家行くぞ」
熱いうなじに口付けて
首筋に赤い華を咲かせ
「嫌でも寝かせてやっから」
イタズラな笑みを浮かべる