第14章 おくすりイカガ?(二口堅治)生誕記念 完結
それから数日
誕生日前日
明日は休みだし
部活の朝練もねぇし
お泊りさせようと
俺の部屋に引き込んだ
までは、良かったんだけど。
「姫凪ー…?」
『ん?なに?』
「…なんか変?」
隣に座りながらも
イチャイチャして来ない
姫凪に声を掛け
少しはねた毛先を引っ張る
『どこが?太ったとか?』
「…太ったの?」
『…チョット?』
お腹を気にしてるのか
カーディガンを引っ張る姫凪が
困った様に眉を下げる
クソ可愛っ!
「…へぇ?全然分かんなかったなー…
とりあえず確認…良いよな?」
口実と言うにはお粗末なセリフを吐いて
姫凪を押し倒そうとしたら
『あ…!堅治…今日は…ダメ!』
はぁ…ドシャットって。