第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
無防備なカッコに
ムッとするも
『徹!?』
「なにさ?」
ぐっと堪えて
冷静に振る舞った
結構元気そうにしてて
安心してた所に
なんか来ちゃだめだったのかって
思える発言されて
『なんで居るの!?
てゆっかどうやって入ったの!?』
「どうやってって
玄関からだよ」
大人気なくまたムッとして
うん、これはアレだ。
甘い姫凪が足りないんだ
『え?だって、私…鍵…閉め…』
「開いてたよ。
不用心すぎるでしょ
分かってんの?」
『徹…待ってよ』
「待ちたくない。
しかもこんなカッコで
のこのこ出て来るなんてさ
襲ってくれって
言ってるようなモンじゃない?」
姫凪の体温があれば
匂いがあれば
きっとこのモヤモヤも
晴れてすぐ
いつも通りになるさ
腕を引いて
ソファーの上に押し倒すと
シャンプーの香りが
俺の鼻を擽るように立って
小さい身体が
俺の下で固まってる