第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
『ケーキは結構ハードル高いよ…
夏頃、かな?一回挑戦したんだけど
なんか納得いかなくてさー』
「そうなの?
てゆっか、夏?
何かイベントでもあったの?」
七夕?花火?
それなら祭りに行くし
まさか誰かの誕生日とか!?
俺も夏だけど
俺になら失敗しても渡してくるだろうし…
ケーキの相手は
悶々としてるところに届く
「あれ~?姫凪??」
無駄に爽やかな声
この声って…
「あ、及川も居たのか」
烏野の爽やかクン?!
いや、この辺で烏野の連中に遭うのは
大して珍しい事じゃないけど
「なんで爽やかクンが…」
姫凪を知ってて
呼び捨てとかしちゃってるのかな!?
しかも…
「姫凪、久しぶり~
この間のアレ
美味かったべ?」
いつのドレ!?
及川さん聞いてないんだけど!?
『あ、孝ちゃん!
うん、バッチリだった!
ホントありがとう!』
孝ちゃんってなに!?
どういう関係だよ!