第12章 ♑🎃Halloween2017🎃(赤葦京治)完結
『いいえ!部屋で!!
か、帰りましょう!ね!』
身の危険を感じたのか
早々に結論を出し歩きだそうとする
姫凪さんを
「落ち着きなさいって…
部屋まで我慢出来たら
意見聞き入れてあげますよ」
壁に追い詰め逃げ道を塞ぐ
「さっきはカナリ近かったですね?
この手で唇に触れたり
密着したり…
木兎さんの彼女って言われたり…」
アイツに触れてた所を俺のキスで
消毒しながら
俺的に一番グサリと刺さった
勘違いへの不満を呟く
声に出すと
不満が不安に変わって行く
攻め立ててクタクタにして
俺のだって分からせてやろうと
欲しがらせてやろうと
思ってたのに。
『え…あの…』
「全く…。あながち
間違いじゃなかっただけに
…結構ショックでしたよ…
俺より木兎さんの方が
似合って見えるのか…って…」
情けないですね。